イベント EVENT
5F
薩摩切子展
終了2024/6/12水 ~ 6/18火
伝統の技と現代の技が生み出す薩摩の美「薩摩切子」。
幕末から明治初頭にかけて栄えた薩摩切子を、先人より伝えられた意匠と技術を受け継いだ匠が、現代の技術と発想をもってよみがえらせました。
当時から輝き続ける薩摩切子の魅力を後世へと伝えたい、という想いのもと、日々、作品作りに励んでおります。
ぜひこの機会にご高覧ください。
-薩摩切子とは-
薩摩藩10代藩主島津斉興が1846年に製薬館を創設、江戸より硝子(びーどろ)師 四本亀次郎を招聘し、薬品容器の製造を始めたのが薩摩のガラス製造の始まりです。
そして、1851年島津斉彬が11代藩主に就任したことを機にガラス製造の目的が「色被せ切子」を作り出すことに変化。「紅ガラス」の色だしに成功し、薩摩ビードロの名を高らしめました。
その後ガラス窯は鹿児島市磯の集成館に移され、切子の制作は隆盛を極めましたが、斉彬公の急逝によりその規模は縮小、さらに1863年の薩英戦争にて工場が消失し、薩摩切子の歴史はいったん閉じられることになります。
その後、約120年を経た昭和60年に復刻事業が始まり、再び薩摩切子が作られるようになります。
現在では当時の名品の復刻品をはじめ、現代のライフスタイルに合わせた薩摩切子を多数制作しています。